図書館司書とは
「図書館司書」と聞くと、図書館で図書の貸出をしたり、本棚を整理したりする人、と考える方が多いかもしれません。
ですが、図書館司書の役割はそれだけではありません。
『図書館概説』という本では司書を次のように定義しています。
司書とは、収集し組織化した資料・情報を、住民(児童生徒や学生、その社会の構成員等)の求めに応じて提供し、彼(女)らの暮らしや学び、教養、楽しみを豊かにし、人間として生きる喜びを保障する営みに意識的に従事し、そのことの一層の充実、発展に努める専門家である (塩見昇編 『図書館概論』 日本図書館協会 2001年)
上記のように書いてあると、なんだか難しいかもしれませんが、要は、図書館司書とは、読みたい本を探したり、調べ物をしたりする利用者をサポートして、サービスを提供してくれる本(あるいは情報)のプロのことをさします。 図書館司書は、「図書館法」で定められた資格です。 基本的に、公立図書館(都道府県および市町村区の図書館)で司書として働く際に必要な資格です。
図書館には、公立図書館のほかにも、大学図書館、学校図書館、専門図書館などがあります。 逆に言うと、司書の資格がなくても「図書館」で働くことはできます。
ただ図書館で働きたいだけなら、アルバイトやパートでも働くことはできます。でも、せっかく「司書」の資格に興味を持ち、将来図書館で働きたいけど司書ってどんなもの?と考えているのであれば、「司書」の資格取得にチャレンジすることをお勧めします。
司書の資格は、1日試験を受けて合格すれば資格が得られるというものではありません。 大学で開講される司書講座を受講するか、単位として履修することで資格を取得できます。
司書の講習および科目では、以下の単位を習得する必要があります。
図書館司書の必修科目
科目名 |
単位 |
生涯学習概論 |
1 |
図書館概論 |
2 |
図書館経営論 |
1 |
図書館サービス論 |
2 |
情報サービス概説 |
2 |
レファレンスサービス演習 |
1 |
情報検索演習 |
1 |
図書館資料論 |
2 |
専門資料論 |
1 |
資料組織概説 |
2 |
資料組織演習 |
2 |
児童サービス論 |
1 |
図書館司書の選択科目(2科目以上)
科目名 |
単位 |
図書及び図書史 |
1 |
資料特論 |
1 |
コミュニケーション論 |
1 |
情報機器論 |
1 |
図書館特論 |
1 |